COVID-19

新型コロナウイルス

~随時更新~ 新型コロナウイルス情報

国内最新の新型コロナウイルス感染症の発生状況は?
  1. 厚労省ホームページ2021年11月25日0:00現在
PDR検査実施数 陽性者 入院治療等を要する者の数 退院・療養解除 死亡者 確認中
軽症・中等 重症者
27,637,078
(+57,770)
1,726,705
(+77)
1,286
(-29)
58 1,707,291
(+109)
18,352
(+1)
664
(-6)

()内は前日比

https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html

NEW!!

Q.新型コロナウイルス以外の、インフルエンザ等季節性感染症の状況は?

A.  米国小児科学会年次集会(AAP 2021、10月8〜11日、オンライン開催)で、米アクロン小児病院の医師Osama El-Assal氏等が、新型コロナウイルスのパンデミック中に、小児のインフルエンザ、RSウイルスによる感染症がほとんどなかったという研究結果を発表した。

期間 インフルエンザ RSウイルス
ピーク罹患率 平均罹患率 ピーク罹患率 平均罹患率
2018/10~2019/4 A;40.9%(2月) A;13.6%

B;0.3%

28.9%(12月) 8.8%
2019/10~2020/4 A;24.1%(2月)

B;24%(1月)

A;6.1%

B;6.8%

24.7%(12月) 8.8%
2020/10~2021/4 A;0例

B;2例

0例

研究者等は、新型コロナウイルスへの様々な感染拡大防止措置が、インフルエンザ、RSウイルス等の季節性感染症を激減させたと考えている。

つまり、公衆衛生が非常に重要だということです。

※学会発表された研究結果は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは一般に予備的なものとみなされる。

Q.B型インフルエンザウイルスは絶滅したのか?

A.  メルボルン大学(オーストラリア)微生物学・免疫学分野のMarios Koutsakos氏等による、山形系統のB型インフルエンザウイルスについては絶滅した可能性も考えられるとの報告を、「Nature Reviews Microbiology」に掲載した。(9月28日)

インフルエンザウイルスにはA、B、C、Dの4つの型があり、このうちA型およびB型インフルエンザウイルスはヒトの間で流行する。

B型インフルエンザは感染力が低く、変化の速度も遅い。

他の研究者等は、1シーズンだけでの判断はできないとしているが、現在4種混合(4価)のワクチンから3価に変更できれば、製造コストも抑えられるとしている。

原著論文「Influenza lineage extinction during the COVID-19 pandemic?」

https://www.nature.com/articles/s41579-021-00642-4

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Q.ブレークスルー感染のリスクは、既感染者、非感染者で差があるか?

A.  カタールで2020年12月21日~2021年9月19日にCOVID-19ワクチン「BNT162b2」または「mRNA-1273」の接種を受けた153万1,736例を対象に試験を行い、SARS-CoV-2感染歴の有無によるブレークスルー感染リスクを比較した。

ワクチン種別 コロナ感染歴 対象人数 ブレークスルー

感染者数

感染率

(%)

ファイザー 99,226 159(再感染)   0.16
290,432 2,509 0.86
モデルナ 58,096 43(再感染) 0.07
169,514 368 0.22

また、既感染者のうち、初回ワクチン接種が感染後6ヵ月以上経過後だった人のほうが6ヵ月未満だった人よりも、ブレークスルー感染リスクが低かった。

【上記を言い換えると、ワクチン接種による獲得免疫より、感染/回復を経た獲得免疫の方が効果が高いといえる。ただし、感染による免疫獲得に頼るのは非常に危険である。】

原著論文「Association of Prior SARS-CoV-2 Infection With Risk of Breakthrough Infection Following mRNA Vaccination in Qatar」

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2785918

Q.新型コロナウイルスの経口治療薬の開発状況は?

A. 米国メルク社のモルヌピラブル「molnupiravir」が、英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)によって世界で初めて承認された。

発症後5日以内に内服した場合、入院または死亡リスクが50%に低減される。米国ファイザー社は、経口治療薬リトナビル配合剤(商品名:Paxlovid)を発症後3日以内に内服した場合、入院または死亡リスクが89%低減されると発表した。(11/5プレスリリース)

Q.ミュー変異株とは?

A. 発生はコロンビアとされ、2021年8月30日時点で、中南米を中心にして、39ケ国から検出されている。

従来株に比して、感染者が持つ中和抗体に対して10.6倍、ファイザー製ワクチン接種者が持つ中和抗体に対して9.1倍の抵抗性を示し、既存の変異株の中で最も抵抗性が高い。

この結果に対して、研究者らは「本結果が“ワクチンが効かない”ことを短絡的に意味するものではないことに留意すべき」と注意を促すとともに「ワクチン接種の効果は、血液中に中和抗体を産生させることだけが目的ではない。ワクチンは、血液中への中和抗体の産生だけではなく、細胞性免疫や免疫の記憶を構築することにより、複合的に免疫力を獲得するために接種するものと訴えている。

ということは、血液中の中和抗体が減少したからといって、拙速にワクチンの第三回接種を行う必要が本当にあるのだろうか?

原著論文「Neutralization of the SARS-CoV-2 Mu Variant by Convalescent and Vaccine Serum」

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2114706

Q.新型コロナワクチンは、子供(6~12歳未満)に接種できるか?

A. 2021年10月6日、ファイザー社は、FDA(アメリカ食品医薬品局)に対して、5~11歳の子供に対して、緊急使用許可(EUA)の拡大を要請した。

これを受けて、FDAは「Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee Meeting」を2021年10月26日に開催した。

早ければ、11月にも、5~11歳までの小児に対するワクチンの緊急使用許可(EUA)が承認される。

https://www.fda.gov/media/153409/download

また、モデルナ社も、6~12歳未満の子供に対して、大人の半量のワクチンを2回投与した結果、強い中和抗体応答があったとし、有効性と安全性を確認したとの中間発表をした。(大人:100μg)

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2109522?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%3dpubmed

Q.イベルメクチンは有効かつ安全か?

A. 新型コロナウイルス感染症の治療薬としてのイベルメクチン使用については、FDA(アメリカ食品医薬品局)やEMA(欧州医薬品庁)等が、安全性と有効性を示すデータは無く、使用は推奨しないとしている。

・・・次亜塩素酸水に対する議論を思い起こします。

ここにきて、イベルメクチン服用後に、中毒症状を訴えて、医療機関を受信する人が急増しているとの報告があった。

症状は、胃腸障害が4例、錯乱が3例、運動失調と脱力が2例、低血圧が2例、痙攣が1例だった。

入院しなかった人の多くは、胃腸障害、めまい、錯乱、視覚症状、発疹などの症状が報告された。

「Toxic Effects from Ivermectin Use Associated with Prevention and Treatment of Covid-19」

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2114907

Q. 新型コロナウイルスはエアロゾル感染するか?

A. 世界保健機関(WHO)と米国疾病予防管理センター(CDC)は、2021年4月と5月にCOVID-19を短距離と長距離の両方で拡散させる際の主要な感染モードとして、ウイルスを含むエアロゾルの吸入を公式に認めました。

サイエンス(Science)2021年8月27日

https://www.science.org/doi/10.1126/science.abd9149

The New England Journal of Medicine 2020年4月16日に掲載された、アメリカ国立アレルギ-感染症研究所の論文から、エアロゾル中での SARS-CoV-2 のウイルス力価vs時間経過グラフを図1に示す。

以下、銅、段ボール、ステンレス、プラスティック各表面での生存可能グラフも示す。

https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMc2004973?articleTools=true

Q. 新型コロナウイルスに関する詳しい情報はどこで入手できるか?

A. 厚労省ホームページの「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q2-2

Q. 他の生物(ペット、ハエ、蚊等)や他人の糞便から感染するか?

A. 他の生物を介しての感染報告はない。 他人の糞便から直接感染の報告はないが、通常通り、清浄に保つべきです。

(厚労省ホームページより)

Q. 食品を介して感染するか?

A. 現時点での感染報告はない。

(厚労省ホームページより)

Q. COVID-19とSARS-CoV-2 の違いは?

A. COVID-19は、新型コロナウイルスが引き起こす感染症の名称です。SARS-CoV-2は、新型コロナウイルスそのものの名称です。

Q. 罹患(りかん)、感染、発症の違いは?

A. 罹患は、広義に「病気に罹ること」(病原性微生物/細菌・ウイルス等による感染症だけではなく、心臓病、ガンに罹ることも罹患と言います。)感染は、「特定の病原性微生物が体内に侵入し増殖すること

⇨この状態だけであれば、無症候感染とも言う。

発症は、「感染によって病気の症状が現れること

⇨有症候感染とも言う。

Q. 新型コロナウイルスの種類は?

A. 中国武漢を発生とする「野生株」(第一世代)、「D614G変異株」(第二世代)、「Alpha株(英国株:B.1.1.7)」「Beta株(南アフリカ株:B.1.351)」「Gamma株(ブラジル株:P.1)」「Delta株(インド株:B.1.617.2)」の4種類は第三世代と呼ばれ、感染力、病原性が高い。

WHOでは、第三世代ウイルス以降をVOC(Variants of Concern/懸念される変異)と呼び警戒している。

また、VOI(Variants of Interest/注目すべき変異)には、更に以下の4種類がある。

R1系統変異株

B.1.427/B.1.429系統変異株(Epsilon 株)

R3系統変異株(Theta 株)

B.1.617.1系統変異株(Kappa 株)

Q. 何故、こんなに変異株が多いのか?

A. 人間も含めて生物の細胞の中には、遺伝情報を担う、DNAとRNAが揃っており、細胞分裂して自己増殖できる。

ウイルスには、RNAかDNAのどちらか一つしかない。このため、ウイルスは生物には含まれないとする意見が多数である。

ウイルスは、自分自身で細胞分裂して増殖はできず、宿主細胞の中に侵入して増殖する。

新型コロナウイルスはRNAしか持たない。

このRNAを複製して増殖するが、複製の段階でRNA配列ミスが起こると変異株となる。

Q. 感染を防ぐには?

A. 公衆衛生」「治療薬」「ワクチン」の三位一体が必要です。

ワクチンは、現在日本の薬事承認を受けたのは、ファイザー社製(米)、武田/モデルナ社製(米)、アストラゼネカ社製(英)の3種類である。 この他、J&J社製(米)、サノフィ社製(仏)、ノババック社製(米)等がある。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00223.html

Q. 公衆衛生とは?

A. 身の回りを清浄に保つことです。

手指消毒、うがい、物品消毒、マスク、三密(密集、密閉、密接)回避

※エアロゾル感染(空気感染)の場合は、空間除菌が必須。

厚労省の手指消毒指導では、帰宅時に「15秒程度の石鹸によるもみ洗い、10秒程度の水洗い」を推奨している。

外出時に、何か物に触った時の措置には言及しておらず、エアロゾル感染(空気感染)も想定していない。

アルコール(70%以上)による消毒も推奨している。

⇨頻繁にアルコール消毒すると、手荒れ、ひび割れ等の皮膚傷害になる。

Q. 新型コロナウイルスの感染ルートは?

A. 飛沫感染接触感染と言われている。

空気感染は確認されていないとされていますので、ウイルスは、人体のくしゃみ、咳、痰などと共に飛散する唾液、粘膜等と一緒に対外に放出される。

放出された飛沫は、他人の粘膜(口、鼻、眼)部位に付着し、粘膜細胞にウイルスが侵入して、細胞内で増殖する。 皮膚からは感染しない。

⇨外出時に物を触った手で、口、鼻、眼等の粘膜部位を触らない。

厚労省では、エアロゾル感染(空気感染)を想定していない。

Q. ワクチン接種後の感染率、死亡率、重症化率は?

A. CDCに報告されたブレークスルー感染者数、(CDC:米国疾病予防管理センター)

母数:米国ワクチン接種者:1億6,600万人

2021年8月9日時点

CDCに報告されたブレークスルー感染者数 8,054(0.00485%)
女性 3,856(0.00232%)
65歳以上 5,928(0.00357%)
無症候性感染 1,400(0.00084%)
入院患者 7,698(0.00464%)
死亡 1,587(0.00096%)

ワクチンブレークスルー感染(Vaccine breakthrough infection)の定義;

FDA(米国食品医薬品局)認可の推奨用量を接種してから、14日以上経過した人の呼吸器検体中に新型コロナウイルスが検出された時。

https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/health-departments/breakthrough-cases.html

Q. 妊婦のワクチン接種による危険性は?

A. アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ファイザー、モデルナワクチン接種後の自然流産のリスクは12.8%と発表した。

これは、経済水準が同等の国における自然流産の割合が11~16%ということを考慮すれば、妊娠への影響はないので、ワクチン接種を強く推奨するとしている。

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/recommendations/pregnancy.html

Q. 治療薬の使用について?

A. 治療薬の一つである、レムデシベルが10月に薬価収載される。

薬価収載によって、保険が適用される。 薬価は、1瓶(100mg)が¥63,342

成人には、投与初日200mg、投与2日目以降は、1日100mgを1日1回点滴静注する。

⇨何日で回復するかは個人の免疫力によりますが、4日でも500mg必要となり、薬代は、¥316,710になります。

Q. デルタ株の感染力は? 現在デルタ株はどのくらい広がっているか?

A. 従来株の基本再生産数は1.4~3.5、デルタ株は5~9.5(CDC内部資料) 従って、3~5倍程度の感染力と言われている。

関東地方では、既に75%がデルタ株に置き換わっていると推定されている。

(国立感染症研究所7/27)

<追記>

デルタ株の実効再生産数の推定について、厚労省「第45回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年7月28日)」において、京都大学の西浦教授が提出した資料中で、東京の直近推定値は1.18(1.13~1.24)/直近1週平均1.41としている。

また、デルタ株への置き換わりは8/21には90%以上と予測しており、伝搬性(感染力)は。従来株に比して1.87倍、アルファ株に比して1.3倍と推定している。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000812898.pdf

アドバイザリーボードのURLは以下

https://www.mhlw.go.jp/search.html?q=%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89&cx=005876357619168369638%3Aydrbkuj3fss&cof=FORID%3A9&ie=UTF-8&sa=

Q. アメリカで発生した、ブレークスルー感染のクラスター発生(74%)から言えることは?

A. アメリカ、マサチューセッツ州バーンスタブル群で、大規模なクラスター469人が発生した、とCDCが発表した。(8/9)

これは、7月初旬の大規模イベントが開催されたことが原因。(7/3~7/17)

(人口3000人程度の町に数千人~1万人くらいが押し寄せた、ゲイの大集会であった。)

・クラスター発生数:469人

・ブレークスルー感染:346人(下記いづれかのワクチン接種済)

(ファイザー製:159人、モデルナ製:131人、j&J製:56人)

・デルタ株感染が89%(感染者133人のウイルスを遺伝子解析)

・入院患者数:5人(内4人がブレークスルー感染で、内2人は基礎疾患有)

・死亡者:ゼロ

⇒以上から、CDCは、デルタ株に対してもワクチンは有効だが、感染予防のためには、

公衆衛生を厳守する必要があるとして、屋内でのマスク着用を推奨した。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34351882/

Q. 新型コロナウイルスの不活化はどうするか?

A. 新型コロナウイルスは、遺伝子としてRNAしか持たない、RNAウイルスである。

このRNAはカプシドという殻の中にあり、最外郭はエンベロープという脂質で守られている。

アルコールは、外郭のエンベロープを変性させてコロナウイルスを不活化する。

これに対して、次亜塩素酸水は、エンベロープとカプシドを通過して、核酸(RNA)そのものを酸化して不活化する。

⇨アルコールは、ノロウイルス等のエンベロープを持たないウイルスへは効果がない。

Q. 新型コロナウイルスの生存期間は?

A. WHO(世界保健機関)が2020年5月15日に発表した「COVID-19関連の環境表面の洗浄と消毒」ガイダンスによれば、物の表面上でもかなり生存している。

銅表面:4時間   段ボール、布、木材:1日   ガラス:2日

プラスティック、ステンレス:4日

マスク表面:7日

※エアロゾル中(空気を分散媒とした煙霧質を含んだ空気):3時間(Q25を参照)

上記から、マスクを触った手には、ウイルスが付着している可能性が高く、マスクを脱着した際には、手指消毒が必須です。

https://www.who.int/publications/i/item/cleaning-and-disinfection-of-environmental-surfaces-inthe-context-of-covid-19

Q. 新型コロナワクチンの有効率って何?

A. 有効率90%とは、「ワクチン接種群」と「ワクチン非接種群」の発症率を比較した時にワクチン接種群の方が、発症者は90%少なかったということ。

×90%の人には有効で、10%の人には効かないということではない。

×ワクチンを接種したら90%の人は発症しないが10%の人は発症するということではない。

例: ワクチン接種した20人の中から1人発症した。⇒発症率5%

ワクチン接種しない20人の中から10人発症した。⇒発症率50%

ワクチンの有効率:ワクチンを接種したら、接種しない人に比べて、9人発症者が少なかった。

つまり。9人(10人中の9人)の発症が抑えられた。⇒90%の有効率

式で書くと:  有効率(%)=(1-接種群発症率/非接種群発症率)×100=(1―5%/50%)×100 =90%

ということは、ワクチン接種しても発症することを前提としているということです。

出典:日本感染症学会 ワクチン委員会:COVID-19ワクチンに関する提言(第1版)

Q. 変異株に対するワクチンの効果は?

A. 下表参照

B.1.1.7

(アルファ株)

英国で検出

B.1.351

(ベータ株)

南アフリカで検出

P.1

(ガンマ株)

ブラジルで検出

B.1.617.2

(デルタ株)

インドで検出

ファイザー社製 感染:96.5%

(57.7%)

発症:97.7%

(62.5%)1)

感染:75.0%

(16.9%)2)

不明 感染:79%

(12%)

発症:83%

(18%)3)

モデルナ社製 不明 不明 不明 不明
アストラゼネカ社製 発症:70.4%4) 軽症〜中等症の

発症:10.4%5)

不明 感染:60%

( 7%)

発症:61%

(23%)3)

1)イスラエルのデータ(Haas EJ, et al. Lancet. 2021 May 15;397:1819-1829.)

2)カタールのデータ(Abu-Raddad LJ, et al. N Engl J Med. 2021 May 5. [Epub ahead of print])

3)スコットランドのデータ(Sheikh A, et al. Lancet. 2021 Jun 26;397:2461-2462. )

4)英国のデータ(Emary KRW, et al. Lancet. 2021 Apr 10;397:1351-1362.)

5)南アフリカ共和国のデータ(Madhi SA, et al. N Engl J Med. 2021 May 20;384:1885-1898.)

※、インフルエンザワクチンの発症予防効果は30%~60%との報告がある。

Q. 感染検査の種類は?

A. 厚労省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般向け)から抜粋。

検査種類 抗原検査(定性) 抗原検査(定量) PCR検査
調べるもの ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原) ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原) ウイルスを特徴づける遺伝子配列
検体量 検出には、一定以上のウイルス量が必要 抗原検査(定性)より少ない量のウイルスを検出できる 抗原検査(定性)より少ない量のウイルスを検出できる
検査実施場所 検体採取場所で実施 検査機器等を要する 検査機器等を要する
判定時間 約40分 約30分 数時間

この他には、抗体検査があるが、これはコロナウイルスに感染後、体内で作られた抗体の有無を検査する。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q5-2

Q. 自分で簡単に感染検査はできるか?

A. 抗原検査(定性)簡易キットが販売されている。

2020年5月13日に、富士レビオ社の「エスプラインSARS-CoV-2」が薬事承認された。

<定性抗原検査キットを活用した検査フロー>厚労省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html

Q. 何故、感染者数は減らないのか?

A. 国立国際医療研究センターでの研究 「新型コロナウイルス感染症新規患者数増加の裏にある、追えていない感染経路を見いだす質的研究」において、新たな感染経路は見つからず、結局は「感染防止に対する意識付けや、十分な知識の不足」としている。

特に危険なのは、「ブレークスルー感染者」である。

CDC発表では、ブレークスルー感染率は、0.005%程度ある。

ブレークスルー感染者は、「自分はワクチン接種したから感染の心配はない!」と過信し、公衆衛生を守らない。

ブレークスルー感染者は、無症候性感染者が大多数で、自分が他人を感染させる意識が希薄です。

結局、公衆衛生の基本を守ることが、感染拡大防止になる。

https://www.ncgm.go.jp/news/2021/20210803143844.html

Q. 新規感染者の内、ワクチン接種の割合は?

A. 8/18開催の厚労省「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」に提出された資料から抜粋した下表を参照ください。

ワクチン接種歴別の新規感染者数(8/10~8/12)

期間 年齢 総数 未接種 1回接種 2回接種 接種歴不明
8/10~12 全年齢 57,293 47,132 2,956 1,768 5,437
65歳未満 54,714 45,641 2,792 1,099 5,182
65歳以上 2,392 1,312 163 667 250

 

国内のワクチン接種ステータス(8月12日)

期間 年齢 人口 未接種 1回接種 2回接種
8月12日 全年齢 127,138,033 69,742,296 12,994,614 44,401,123
65歳未満 91,651,220 65,520,765 11,326,766 14,803,689
65歳以上 35,486,813 4,221,531 1,667,848 29,597,434

 

8月10日~12日におけるワクチン接種歴別の人口当たりの新規陽性者数(10万人対)

期間 年齢 未接種 1回接種 2回接種
8/10~12 全年齢 67.6

0.0676%

22.7

0.0227%

4.0

0.004%

65歳未満 69.7

0.0697%

24.6

0.0246%

7.4

0.0074%

65歳以上 31.1

0.0311%

9.8

0.0098%

2.3

0.0023%

上記からわかることは?

  1. 2回接種後の感染率(全年齢)では、0.004%で、これは、CDC(米国疾病予防管理センター)発表の数字、0.00485%と近く、信頼のおける数字である。
  2. 2回接種後の感染では、65歳未満が0.0074%に対して、65歳以上が0.0023%と少なく、これは、ワクチン接種後の行動様式が大きく関わっているのではないか?
  3. 従来、政府や厚労省からメディアを通じて、「ワクチン接種すれば感染しない」がごとき受け取り方をしている人が多く、ワクチン接種後の行動様式が、公衆衛生上から大きく逸脱しているのではないか? と考えられる。Q23の国立国際医療研究センターの研究論文の結論と一致している。
  4. 以上から言えることは、「感染予防と重症化予防にワクチンは必須、同時にワクチン接種後も公衆衛生の厳守が重要」「他人を感染させない、他人から感染しない

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000820150.pdf

Q. 新型コロナウイルスは空気感染するか?

A. 感染症専門家や医者等は、エアロゾル感染の可能性があるとしているが断定には至っていない。

しかし、5μm以下の微粒子(唾液等の水を含む液滴等)は空気中を浮遊することが知られており、米国の国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy andInfectious Diseases Hamilton, MT)のNeeltje van Doremalen, Ph.D. 等は、2020年3月23日付のNEJMのオンライン記事の中で、エアロゾル中で、新型コロナウイルスは、3時間以上生存していると発表している。

弊社の次亜塩素酸水の噴霧ミストの可視化試験では、3m離れた地で、5000個の微粒子がカウントされるまで約120秒で、噴霧ミストは沈降せずに浮遊し続けている。

つまり、くしゃみ等による飛沫は、液滴が大きく、重力によって直ぐに沈降するが、飛沫の内、5μm以下のミストは、空気中を浮遊し続ける。

このエアロゾル中の煙霧質(ここではSARS-CoV-2を含んだ液滴)、を吸い込んで感染する可能性が高い。

つまり、空気感染の可能性が高い

https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMc2004973?articleTools=true

注:COVID-19関連の記事では、微粒子のことをエアロゾルと記載しているが、本来は、分散媒が気体(空気等)と、その中に含まれる微粒子(煙霧質)全体を言う。

空気(エアロ)と、分散媒が液体の時のコロイド(ゾル)を結合させた造語である。

Q. 直近の感染状況等は?

A. 国立感染症研究所が、8/26に直近の感染状況を発表した。

感染者数 検査数/陽性者%
8/4~8/10 8/11~8/17 8/18~8/24 7/25~8/1 8/2~8/8 8/9~8/15
全国 97,891 127,751 161,048 558,843/11.8% 615,023/15.6% 643,325/18.0%
埼玉 8,795 10,959 11,663 54,222/10.3% 50,901/16.3% 48,636/21.3%
千葉 6,711 8,637 10,526 25,768/17.0% 29,271/22.1% 26,677/28.3%
東京 27,851 31,690 32,458 130,738/16.6% 117,472/24.1% 144,273/20.7%
神奈川 12,902 14,686 16,995 30,107/25.8% 34,041/35.7% 33,508/41.3%
愛知 2,476 4,702 9,118 14,053/10.7% 15,975/14.8% 19,287/19.1%
大阪 7,598 11,117 16,028 58,608/9.7% 68,979/10.8% 66,392/15.0%
福岡 4,833 5,697 7,571 22,954/11.3% 27,238/17.0% 23,810/22.6%

 

入院患者数/対受入確保病床 入院重症患者数/対受入確保病床
8/4~8/10 8/11~8/17 8/18~8/24 7/25~8/1 8/2~8/8 8/9~8/15
全国 15,014/40.6% 18,611/49.9% 21,338/56.6% 1,605/29.9% 2,129/39.4% 2,591/46.9%
埼玉 989/59.3% 1,082/64.2% 1,188/69.6% 56/33.9% 102/61.8% 125/73.1%
千葉 718/51.9% 847/60.9% 1,045/75.2% 41/32.3% 59/44.0% 114/82.6%
東京 3,380/52.8% 3,640/56.8% 3,779/59.0% 827/68.5% 947/78.5% 1,077/89.2%
神奈川 1,042/58.2% 1,297/72.5% 1,524/79.2% 101/50.8% 172/86.4% 212/88.0%
愛知 311/20.5% 451/28.7% 586/37.3% 10/6.8% 16/9.4% 35/20.6%
大阪 1,234/39.8% 1,904/61.0% 1,946/62.1% 340/28.1% 414/35.1% 478/39.0%
福岡 447/31.6% 674/47.7% 880/60.9% 10/5.0% 16/8.0% 27/13.4%

https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/10601-covid19-19.html

Q. 子供達に対する感染対策は?

A. 国立感染症研究所から、8/6に「乳幼児から大学生までの福祉施設・教育機関(学習塾等を含む)関係者の皆様への提案」が発表された。

内容的には、今までの感染対策を踏襲したものになっており、より厳密に対策をお願いしますとなっています。

これも、空気感染することになると、対策が、全く違う段階になりますから、注意が必要です。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10601-covid19-19.html

Q. ワクチン接種完了者の感染率、入院率、死亡率の最新データは?

A. アメリカ疾病予防管理センター(CDC)がMorbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)8月24日号で報告。

Number of SARS-CoV-2 cases among persons aged ≥16 years, by selected

characteristics and vaccination status* — Los Angeles County, California,†

May 1–July 25, 2021

2021年5月1日~7月25日までの、16歳以上のワクチン接種状況別症例数

―カリフォルニア・ロサンゼルス郡(パサディナとロングビーチを除く)―

ワクチン接種状況別分類
全体 ワクチン接種

完了※1

1回目ワクチン

接種/未完了※2

非接種
対象人数 43,127 10,895 1,431 30,801
ワクチン別数量(%)
Janssen (Johnson & Johnson) 1,830 (16.8)
Moderna 3,047 (28.0)
Pfizer-BioNTech 6,018 (55.2)
年齢中央値(四分位範囲) 34 (26–46) 37 (28–52) 35 (27–51) 32 (26–44)
年齢グループ別人数(%)
16-17 1,120(2.6) 107 (1.0) 34 (2.4) 979 (3.2)
18-29 14,758(34.2) 3,017(27.7) 432 (30.2) 11,309 (36.7)
30-49 18,106(42.0) 4,649(42.7) 582 (40.7) 12,875 (41.8)
50-64 6,418(14.9) 2,025(18.6) 255 (17.8) 4,138 (13.4)
65-79 2,101(4.9) 857 (7.9) 95 (6.6) 1,149 (3.7)
80歳以上 624 (1.4) 240 (2.2) 33 (2.3) 351 (1.1)
女性 21,743(50.4) 5,514(50.6) 757 (52.9) 15,472 (50.2)
男性 20,425(47.4) 5,249(48.2) 659 (46.1) 14,517 (47.1)
不明 959 (2.2) 132 (1.2) 15 (1.0) 812 (2.6)
入院(対全体%)※3 2,794(6.48) 350 (0.81) 89 (0.21) 2,355 (5.46)
ICU(対全体%) 536 (1.24) 55 (0.13) 15 (0.03) 466 (1.08)
人口呼吸器(対全体%) 189 (0.44) 19 (0.04) 5 (0.01) 165 (0.38)
死亡(対全体%)※4 207 (0.480) 24 (0.056) 7 (0.016) 176 (0.408)

※1:ワクチン接種完了は、2回接種型(ファイザー、モデルナ)では、2回目接種後、14日以上経過した人。 1回接種型(J&J)では、接種後14日以上経過した人。

※2:1回目接種/未完了は、2回接種型では、1回目接種後14日以上経過あるいは2回目接種後14日未満の人。 1回接種型では、接種後14日未満の人。

※3:感染確認後14日以内に入院した場合。

※4:感染確認後60日以内に死亡、または、死因がCOVID-19と判定された人。

入院率は、ワクチン非接種者は、ワクチン接種完了者の6.7倍

死亡率は、ワクチン非接種者は、ワクチン接種完了者の7.3倍

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7034e5.htm?s_cid=mm7034e5_w#T1_down

Q. 子供達はどこで感染しているのか?

A. 8/25開催の厚労省「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード

(第49回)において、「3~18歳の新型コロナウイルスの感染場所等」の資料が発表された。

要旨は以下:

1.3~15歳は自宅での感染が多い。

2.児童・生徒については、年齢が上がるほど学校などでの感染が多い。

3.4月~7月にかけて直近になるほど、児童・生徒の学校などでの感染の割合は低くなっており、自宅での感染の割合が高い。

4.幼児(3~5歳)の感染場所は、自宅が最も多く、続いて福祉施設(児童)・学校など。

感染場所 3~5歳 6~12歳 13~15歳 16~18歳
学校等 168人(15.9%) 332人(14.6%) 435人(33.0%) 878人(45.7%)
福祉施設(児童) 209人(19.8%) 74人(3.2%) 27人(2.0%) 13人(0.7%)
運動施設 6人(0.6%) 34人(1.5%) 19人(1.4%) 35人(1.8%)
自宅 632人(59.8%) 1,745人(76.6%) 792人(60%) 756人(39.4%)
上記以外 41人(3.9%) 92人(4.0%) 47人(3.6%) 239人(12.4%)
合計 1,056人 2,277人 1,320人 1,921人

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000823686.pdf

Q. 感染経験者が獲得した自然免疫とワクチンによる誘発免疫、どちらが強い?

A. デルタ株に対して、感染経験者の方が、ファイザー社ワクチン2回接種者よりも低い発症率であることが、イスラエルの研究機関から発表されました。

6/1~8/14の250万人のデータベースから解析したこと。

試験群;

1.ファイザーワクチン接種群:2021/1月~2月にワクチン接種完了者(非感染)

2.ワクチン非接種群:感染歴があり、ワクチン未接種の人

結果;

  1. 感染率: ワクチン接種者の方が、非接種者より、6~13倍高い。
  2. 発症率: ワクチン非接種者の方が、接種者の27分の1。
  3. 入院率: ワクチン非接種者の方が、接種者の8分の1。

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.08.24.21262415v1

https://www.science.org/content/article/having-sars-cov-2-once-confers-much-greater-immunity-vaccine-vaccination-remains-vital

Q. インドの感染者数激減の理由は?

A. Indian Council of Medical Research (ICMR/インド医学研究評議会)は、最新の血清調査で、インド人の2/3がコロナウイルスに対する抗体を持っていると発表した。

7/20に発表された、血清有病率調査では、インド21州70地区の36,227人が参加した。

(血清有病率:血清検体から検出された、特定疾患の陽性率。

ここでは、COVID-19に対する抗体保有率と考えてよい。)

結果は、ワクチン未接種のインド人の62%が抗体を持っていた、

また、インド全体では、ワクチン接種者+ワクチン未接種者の内67.6%が抗体を持っていたと判定された。

つまり、既に集団免疫を獲得しているのでは、と考えられている。

5月の第二波のピーク時には、毎日38万件の新規感染が報告され、3,100万人の感染に対して414,000人が死亡したと公式発表している。

⇨インド政府は、COVID-19で入院し、病院で死亡した人数しか死亡カウントしていない。

実際には、340~470万人が死亡していたと推定している。

※ここでの疑問は、もしインド人の60%以上が抗体を持っているのであれば、

14億人×0.6=8億4000万人 がCOVID-19に感染したことになる。

3,100万人の感染に対して、40万人が死亡しているから、単純な死亡率は

1.3%なので、8億4000万人では、1,120万人が死亡した可能性がある。

推定死亡者数との差異は、感染初期の軽症時点で、何らかの普及治療薬によって重篤化が防止されたのではないか?

それが、イベルメクチンか否かは、今後の研究が待たれる。

⇨2020年度のインドの全死亡者数は、10,073、000人、

2019年度は9,926,000人であり、コロナで爆発的に死亡者が増加したとは言えない。

2021年の感染爆発による死亡者統計が待たれる。

https://www.naturalnews.com/2021-07-22-indians-have-natural-immunity-against-coronavirus.html

【コラム】

WHOは、従来、集団免疫の獲得について、自然免疫(ここでは感染による免疫獲得/自然免疫と獲得免疫の違いについては、Q32を参照)も認めていたが、突然、集団免疫は、予防ワクチン接種に因ってのみ獲得できる、と豹変した。

これは、ドナルド・トランプ大統領(当時)が、「オペレーション・ワープ・スピード」作戦において、急速にワクチン接種を進めた時期と重なる。

明らかに、政治的意図によるものですが、今回のインドの集団免疫が、本来、人間の持つ免疫システムが最も効果的に発現したものであれば、WHOは、またも豹変するのでしょうか?

https://www.naturalnews.com/2020-12-28-who-changes-definition-herd-immunity-removes-natural.html

Q. 自然免疫と獲得免疫の違いは?

A. 獲得免疫の本来の定義は、感染によって二度と同じ病気に罹らないように、免疫記憶により、抗原に対する抵抗性を持つことです。

これには、ワクチンによる免疫記憶も含まれています。

ですから、感染であろうが、ワクチンであろうが、結果として免疫記憶が発現すれば獲得免疫です。

これに対して、自然免疫は、感染症防御能の最前線で働く、単球、マクロファ

ージ、好中球、好酸球、好塩基球によって抗原を撃退することです。

WHOの定義によると、自然免疫と獲得免疫の言葉の使い方が曖昧になっています。

参考文献:

私たちの体を守る免疫システム:東京医科歯科大学難治疾患研究所市民講座第五回

小内伸幸:東京医科歯科大学難治疾患研究所生体防御学分野

Q. 感染症防御能の最前線では何が起こっているか?

A. 人間の体は、創傷、風邪、食中毒等々、色々な外敵(細菌、ウイルス等)に曝される。外敵が侵入した時に、最前線で奮闘するのが、単球、マクロファージ、好中球、好酸球、好塩基球等です。

咳、発熱等は、外敵排除の体の反応です。

好中球は、創傷から侵入した細菌に対して、包み込んで殺してしまいます。

細菌を殺す道具は何か? というと、次亜塩素酸です。

長い人類の進化の歴史の中で、最終的に手に入れた殺生物兵器が、次亜塩素酸です。

人体の中で、次亜塩素酸のような化学物質が合成されていることは、人体の不思議と言うしかありません。

好中球は、2種類の酵素を使い、身体の中にある、水素(H)、酸素(O)、

塩素(Cl)から次亜塩素酸(HClO)を合成しています。

好中球は、細菌を貪食し、次亜塩素酸で殺菌し、最終的に自分自身の寿命が尽きた時に、細菌の死骸と共に、膿として体外に排出されます。

好中球の中では、還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)オキシダーゼによってスーパーオキシドが産生され、更に不均化反応により過酸化水素が発生する。過酸化水素からミエロペルオキシダーゼ(MPO)によって次亜塩素酸が産生される。

参考文献:

(1)好中球機能異常と感染防御能の低下と炎症の誘発: Medical Mycology Journal 53号 2012年4月30日

荒谷康昭:横浜市立大学生命ナノシステム科学研究科ゲノムシステム科学専攻

三浦典子、大野尚仁:東京薬科大学薬学部医療衛生薬学科

鈴木和男:提供大学医学部付属病院管理部

(2)好中球における次亜塩素酸ご旺盛機構の解明:上原記念生命科学財団研究報告集 32

(2018年)

藤井 浩:奈良女子大学 研究院 自然科学系 化学領域

(3) NASH の発症に関わる活性酸素産生酵素/NOX1/NADPH オキシダーゼ:日本薬理学

会誌 152(2018年)

松本みさき:京都府立医科大学大学院 医学研究科 病態分子薬理学

Q. 唾液によるPCR検査は有効なのか?

A. 鼻咽頭スワブによるリアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR法)は

新型コロナウイルス検出のための標準検査として行われているが、唾液を用いたPCR法は鼻咽頭によるPCR法より簡便であることから診断・スクリーニングにおいて魅力的な代替手段である。

現に日本国内においても帰省や出張の前に検査を希望する人らが市販の唾液PCR検査キットに依存する傾向にある。

しかし、米国・Children’s Hospital Los AngelesのZion Congrave

-Wilson氏らが調査した結果によると、唾液を用いたPCR法(以下、唾液

PCR法)は、感染初期の数週間に有症状の人の新型コロナウイルスを検出す

るには感度が高かったものの、無症候性の新型コロナウイルスキャリアの感度はすべての時点で60%未満だった。

JAMA誌オンライン版2021年8月13日号のリサーチレター

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2783249