一般住環境における浮遊真菌の抑制効果試験
<試験報告書> 第20102001号 2020年10月20日
検体;非電離型微酸性次亜塩素酸水溶液
表題;一般住環境における浮遊真菌抑制果
<試験概要>
1.供試品タブレット5000で生成した非電離型微酸性次亜塩素酸水溶液
2.試験日2020年10月2日
3.試験場所東京都小平市 戸建住宅(鉄筋コンクリート)
①浴室・洗面所(3ケ所) ②2階洋室(3ケ所)
4.試験方法(手順)
(1)エアーサンプラー(BIOSAMP MRS-1000N)にDG-18平板培地をセットして、浮遊真菌数(カビ、酵母)を測定した。
一回当たりの空気のサンプリング量は100Lとした。
(2)試験は、浴室・洗面所⇒2階洋室の順で実施した。
(3)サーモレコーダを配置して、試験前後の温度と湿度を計測、記録した。
(4)プランシェによる噴霧開始前にエアーサンプラーを使って初期真菌数を測定した。
(5)有効塩素濃度100ppm、噴霧量90mL/h とした。
(6)噴霧開始後から、30分後、60分後にそれぞれエアーサンプラーでサンプリングした。
(7)サンプリングした平板培地は、25℃で7日間培養し、混釈平板培養法によってコロニー数とCFU値を算出した。
(8)対照として、屋外2ケ所(庭、ベランダ)で上記同様にサンプリングして、コロニー数とCFU値を算出した。
<試験結果>
1.気象条件;晴天
浴室・洗面所23.8℃ 60%RH ~25.8℃ 45%RH (10:00~11:30)
2階洋室25.5℃ 48%RH ~26.3℃ 59%RH (11:30~13:00)
2.結果
①浴室・洗面所(コロニー数とCFU値)
サンプリング① |
サンプリング➁ |
サンプリング③ |
コロニ-平均数CFU値(/m3) |
|
初期値 |
59 | 47 | 52 | 52.7CFU/ |
30分後 |
16 | 28 | 36 | 26.7CFU/ |
60分後 |
19 | 18 | 23 | 20.0CFU |
対照(庭) |
121 |
➁階洋室(コロニー数とCFU値)
サンプリング① |
サンプリング➁ |
サンプリング③ |
コロニ-平均数(CFU/m3) |
|
初期値 |
17 | 17 | 22 | 18.7 |
30分後 |
5 | 6 | 5 | 5.3 |
60分後 |
9 | 5 | 5 | 6.3 |
対照(ベランダ) |
39 |
<考察>
非電離型微酸性次亜塩素酸水溶液(100ppm)の空間噴霧(90mL/h)によって、空気中
浮遊真菌に対する除菌効果があることが示唆された。
浴室・洗面所① 浴室・洗面所➁ 浴室・洗面所③
プランシェ噴霧状況
浴室・洗面所(初期値) 浴室・洗面所(30分後)
浴室・洗面所(60分後) 対照 屋外(庭)
2階洋室(初期値) 2階洋室(30分後)
2階洋室(60分後) 対照 屋外(ベランダ)